FC2ブログ

OVT 日仏ワーキングホリデー事務局OVT 日仏ワーキングホリデー事務局

このサイトは、VT(フランスのワーキングホリデー)メーカー及びこの制度に興味を持っている方へ、いち早く現地からの情報を発信するために作られました。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

インタビュー:夫婦で南仏エクス・アン・プロバンスに滞在

小川 正人・弘子さん

「フランスは本当に先進国なのか」

2001年7月号・・・小川 正人・弘子さん


Q.小川さんはご夫婦で渡仏されていますが、結婚後に海外生活をしようと思ったのはなぜですか?
A.たまたまフランスに来たのが結婚後だったというだけです。大学卒業後、就職して結婚しましたが、毎日の仕事が忙しく、休みもない状態だったので、転職しようと考えていました。すぐに転職しても何も変わらないような気がしたので、1年間海外で生活してみて、今までの生活との違いから何か感じられればと思い、VTビザに応募しました。一度社会に出ているので、学生ビザで来るという悠長な考えは出来ませんでしたし。そのVTビザですが、実はカナダとフランスと、両方の許可が下りたのです。フランスを選んだのは、カナダだとアメリカ文化1つしか体験できないような気がしたからです。フランスでなら、EU諸国のいろいろな文化を同時に体験できると思い、せっかくの機会に幅広い経験ができるフランスを選びました。

Q.お二人は現在、南仏エクス・アン・プロバンス(以下エクス)に滞在されていますが、エクスを選んだ理由は?
A.理由は特にありません。ただ、エクス在住の日本人の方が、日本のフランス語学校にホームステイの募集を出していて、何度か連絡を取っているうちに現地の情報を収集できたこともひとつの理由です。結果として今思うと、エクスには学校も多く、若者が多いため町自体が賑やかだし、生活しやすいので満足しています。なんといってもパリとは違って気候がよく、海も近く、その点では最高です。

Q.住まいはどのように見つけましたか?
A.今は二人でステュディオに住んでいます。エクスに来た当初は、ホテルとシャンブルドット(貸し部屋)暮らしでした。観光局にアパート情報が出ていると聞いたので見に行ったのですが、時期が悪く(11月に来たのですが、学校の新学期が9月からなので)全く空いてませんでした。しょうがないので不動産屋をめぐり、エクスの週刊新聞「エクスエブド」を見て、手当たり次第に電話しました。しかし、ほとんどの不動産屋では、賃貸契約に保証人と銀行口座が必要だったため、門前払いばかりでした。その中で、銀行の口座がなくても、保証人がいなくてもいいという不動産屋があったので、そこですぐに決めました。部屋探しもなかなか大変でした。

Q.正人さんは、渡仏前にフランス語を勉強してきましたか?
A.私は全くしていません。パリに着いたときは、ABCも数字も言えない状態でした。渡仏前に、言葉に関して不安に思うことはありませんでした。考えたらきりがないので・・・。

Q.宏子さんはどうですか?
A.私は、中学からフランス語をやっていましたが、第2外国語だったので、基本的な文法と発音を主に勉強していました。それでも、フランスに来てから、アパート探し、銀行口座の開設、旅行会社でのやり取り、職探し、労働許可証申請の手続きなど、あらゆる場面でかなり苦労しました。エクスでも3ヶ月ほど語学学校に通いましたが、単語の語彙が増えた程度で、それほど進歩しなかったような気がします。日本での基礎的な勉強や、数ヶ月の語学学校の勉強よりも、やはり、生活の中で苦労することが一番勉強になると思います。半年経って、電話でのやり取りや生活での会話にも不自由しなくなってきましたが、1年間の滞在でフランス語をマスターするということは不可能だ、と誰もが言っていますし、私もそう思います。ただ、マスターはできなくても、話はできるようになりますね。いかにフランス人社会に入り込めるか。日本人の多い所で働いたり生活していたら、うまく話せるようにはならないと思います。

Q.エクスで通っていた語学学校はどんな様子でしたか?
A.二人とも、5月まで同じ学校に通っていました。エクスの中心部の、Universite Aix-Marseille (ユニヴェルシテ・エクス-マルセイユ)という大学内にある語学学校で、私立に比べると値段も安かったので通うことにしました。
また、エクスにはもう1つ、プロヴァンス大学に語学学校があり、かなりの学生が通っています。5月で授業は終わりましたが、今後も通う予定はありません。何か話しかけられたら、何を言っているのかわからなくても、日本語でいいので何か答えれば、相手も何を言ってるのか聞き直してきたり、ゆっくり話してくれたりするので、何とかなります。

Q.お仕事はしていますか?
A.(正人さん) 今はしていません。いろいろと探してはいますが、パリと違って日本人が働く所はほとんどありません。ただ、5月にエクスの観光局で、日本人が写真展を開いているところにたまたま通り掛って、受付のバイトをすることになりました。また、映画の撮影のバイトもあったので、エキストラとして出演しました。

A.(宏子さん) 私は、ホテルのベッドメーキングの仕事をしています。このバイトは、コインランドリーの張り紙で見つけました。エクスには日本人向けの新聞も書店もないので、情報を集めるのが大変ですね。フランス語のレベルに関しても、南仏で仕事をするとなると、日本である程度勉強してこないとかなり難しいと思います。フランス人の会話をある程度理解し(1度でわからなくても何度か説明してもらって理解できる程度でも通用します)、自分の言いたいことがどうにかして相手に伝えられる程度の語学力があれば大丈夫だと思います。今の仕事場は、チーフはフランス人ですが、仕事仲間はフランス人以外にもチュニジア、アルジェリア、モロッコ、アフリカ系、南米系といろいろな人がいますので、それぞれなまりがあり、ちょっとした会話も理解できないことが多々あります。それでも、人柄がいい人が多いので、肉体労働ですが楽しく働いています。問題なのは、給料が安い上に税金(アルバイトでも年金も天引きされます)をかなり引かれるという点ですね。

Q.休暇はどのように過ごしていますか?
A.最近は、暑くなってきたので海に行ってのんびりしています。冬は、スキーが趣味なので、シャモニー(Chamonix)とティーニュ(Tigne)に行ってきました。日本のスキー場とは比べ物にならないほどスケールが大きくて素晴らしく、日本に帰ったらがっかりしそうです。ウィンタースポーツをしない人も、ぜひ一度、行ってみてください。スキー場の大きさ、景色の良さ、町の雰囲気、どれを取っても日本より断然良いです。他には、コートダジュール(Cote d’Azur)にも行きました。ほとんど毎日晴れているので、いつ行っても海は気持ちがいいです。また、F1モナコグランプリの迫力にも圧倒されました。この時期は、町というか、国全体がお祭り騒ぎです。南仏に住む予定の人は、行ってみる価値があると思います。夜は、コースも含めて全部開放されており、チケットがなくても見ることのできるところが一ヶ所だけあります。コースからは少し離れていますが、コース全体を見ることができますよ。

Q.こちらに来てから苦労したことはありますか?
A.フランスに来て大変だったことはたくさんあります。まず、住まいについてです。パリでは、到着初日のホテルしか予約していなかったので、翌日から泊まるところがなかったり、エクスに来てからも、時期が悪かったせいでアパートの空きがほとんどなく、1週間くらい探しまくりました。また、宏子の仕事が見つかったので、労働許可を申請しようと思ったのですが、簡単には行きませんでした。まず、オーナー(雇用主)にLa Promesse d'embaucheという雇用契約書をもらい、パスポートをもって労働局に行くのですが、オーナーがそれをなかなか送ってくれませんでした。これは単に、オーナーの怠慢でしかありませんが・・・。結局、契約書をもらうのに3週間かかりました。もらった後、エクスの労働局に行ったのですが、その日はストで休みだった上、いつのまにか労働ビザ発給の管轄がマルセイユに移っていたのです。そこでマルセイユの労働局に行きましたが、担当者もVTビザのことを知らなかったため、そこでも手間取りました。労働局に行く前に、パリにある Centre d'Information et de Documentation Jeunesse (CIDJ)に問い合わせ、VTビザの労働許可に関するフランス語の資料をFAXしてもらっていたので、それを見せてビザについて理解してもらい、許可をもらうことができました。マルセイユ管轄では、労働許可の申請をしたのは我々が初めてだったので、向こうも手探り状態だったようです。今後は、マルセイユ管轄で働く人は大丈夫だと思います。

Q.渡仏前と現在ではフランスやフランス人のイメージは変わりましたか?
A.フランスに来て感じたことは、非常に情報が少ない上、調べる手段がなく、閉鎖的な国だということ。今はインターネットがあるのでかなり助かっていますが、これがなかったら、何をするにも無駄なことを繰り返さなくてはならないような気がします。正直、フランスは本当に先進国なのか、と思うことすらあります。また、フランス人は責任感がほとんどなく、平気でうそをつくし、はっきり言ってがっかりしました。今はフランス人を信用していません。自分で見たり確かめたことしか信じません。信じてバカを見たことがたくさんあるので・・・。

Q.最後に、今後ビザを取得して渡仏しようと思っている方にアドバイスはありますか?
A.我々二人のフランスに対する意見は、今の所、否定的な部分が多いです。ただ、これから来る人にとっては、我々の意見が何かの役に立つのではないでしょうか。おそらく、VTビザを取得する人はフランス好きの人が多いので、我々の意見に反対するのではないかと思います。しかし、このVTとは本来、フランスに来て、日本の文化を紹介したり、お互いに交流したり、違った体験をして何かを学ぶ、そういう制度だと思うのです。そういう点から見ると、ただ遊びに来て表面的にフランスを体験している人が多い気がします。単に「フランスが好きで」と渡仏した人は、この制度を利用しても、観光旅行の延長になるのではないでしょうか。
ある人に、「フランスやヨーロッパに来るのは、高い金を払って不便を買いにくることだ」と言われました。我々もこの意見に賛成です。フランスでの生活は、本当に不便です。でも、VTビザでこの不便さを1年間体験する、それが非常にいい点ではないかと思います。無駄のない、良い1年を過ごせるよう頑張ってください。


正人さん、宏子さん、ありがとうございました。
盲目的なフランスファンでなく、しっかりと現状を捉えているお二人の意見は、
今後渡仏する方への貴重なアドバイスになると思います。
スポンサーサイト

テーマ:ワーキングホリデー - ジャンル:海外情報

コメント

コメントの投稿


トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://ovt.blog49.fc2.com/tb.php/9-c8a45002
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

台湾ワーホリ・留学サポート

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。