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インタビュー:トゥール滞在後、リヨンで職探し

DOHI

「地方の生の情報を日本に伝えたい」

2001年5月号・・・土肥 礼美さん



Q.礼美さんは現在リヨン(Lyon)在住ですが、その前はトゥール(Tours)にいらしたようですね?
A.まずパリの知り合いの家に3日ほどお世話になった後、トゥールに向かいました。駅に迎えに来てくれるはずの大家さんとすれ違って会えないという、お決まりのハプニングはありましたが、ひとまずフランスでの生活がスタート。トゥールでは、ひたすら勉強の日々でした。フランス人の大家さんが住む家の部屋を間借りして、食堂やシャワーは他の留学生と共同で使用する生活。同じ家に日本人はいなくて、最初に出会った韓国人とドイツ人の子と仲良くなりました。トゥールでは、娯楽も映画ぐらいで余計な誘惑がなく、勉強するにはとてもいい環境でした。日本人学生も真面目な方が多く、お互い触発し合いながら有意義な日々を過ごしました。4ヶ月間トゥールの語学学校へ通った後、2月にリヨンへ引越し。リヨンでは、住む家も決まっていない状態で不安なスタートでしたが、出会う人が皆暖かく、苦労はしましたが住み心地のいい家も見つかり、感覚的には初めてフランスの地を踏んだという気がします。

Q.パリ滞在者が多い中、あえてパリを選ばなかったのは何故ですか?
A.最初は、せっかくVTビザで渡仏するのだから仕事をしなくては、という義務感のようなものもあり、もちろんパリ滞在を考えました。でも、特に手に職があるわけでもなく、言葉も不自由な状態で仕事をするのはためらわれたので、まず語学を習得するために、最も美しいフランス語が話されているというトゥールを選んだわけです。その後パリに出て仕事が出来ればと考えていましたが、実際にパリを歩いてみたり、情報を得るにつれて、パリは私にとって、ちょっと生活しづらいところだと感じました。家賃は高いし、人や物があまりにも溢れていて、刺激的ではあるけれど、落ち着かない印象がありました。仕事よりフランス語やフランス文化を勉強する方により興味が移り、働かなくてはという義務感から解放されたことも大きな要因です。とはいえ、仕事もしてみたいので、チャンスがあれば働けて、且つ勉強も落ち着いてできるリヨンを選びました。リヨンはパリに続く大都市で生活の便は良いし、私の故郷である横浜と姉妹都市で交流行事もあり、何かしら日仏を結ぶ仕事があるかも知れないと思いました。しかし、パリに比べてVT制度の知名度も低い上、フランスは特にセントラリズムの強い国なので、地方で外国人が仕事を見つけることは本当に難しいと感じています。

Q.この1年間の目的は?
A.大きく言えば、フランスを知って、日本を知って、自分を知りたいということです。文化や習慣の違いから、理解できないこともたくさんありますが、何故そういう違いが生じているのか、どうして違う考え方をするのかというような事が少しずつ分かってくると、同時に日本のことも今までと違う角度から見るようになってきます。例えば、フランス人が何故働かないのかという憤慨の後に、何故日本人はあんなに働くのだろうかと考えました。小さな島国である上、山がちで住む場所や農地が限られ、地震や台風などの自然災害も多い日本では、常に工夫をして働かないと生き抜けなかったからではないかと。生活をより便利に、快適にしようとする日本人の意欲と努力は素晴らしいと思います。また、日本人の心の中にはまだ、西洋に対する引け目と憧れがあり、コンプレックスを感じていると思いますが、文化的にも歴史的にも西洋と比べて劣っているとは思いません。日本人に足りないものは、自分達の文化が素晴らしいものだということに気づいていないことではないでしょうか。戦争に対する負い目だとか、その後植え付けられた欧米優位の思想のためでしょうが、その点は是非フランス人を見習って、日本人であることに誇りを感じ、自分の国に自信を持って欲しいと思います。

Q.フランスの生活や国民性についてどう思いますか?
A.生活はとても快適です。空間はもちろん、時間の流れが日本とは全く違います。事務手続きまでものんびりしていて、閉口することもしばしばですが、そういう国民性にいちいち腹を立てていたらこの国には住めませんね。今は、フランス人の手際の悪さも、自分にとって良い勉強になると思うようにしています。よくこんな国民性で国が成り立っているなと感じることも多いですが、生活のゆとりを楽しむ術を知っているという面は、我々日本人には羨ましい限りです。また、地方によってその生活や国民性も大分違うので、もっと色々な地方で生活してみたいですね。例えば、トゥールではその歴史に裏づけされたフランス人の誇りや気高さを感じたし、交通の要所であるリヨンでは、行き交う人たちに対して住人の愛想が良かったり。

Q.現在はどんな活動をされていますか?
A.学生をしながら、就職活動を始めたところです。一方では趣味のフルートを習い始めるつもりです。また、日本とフランス両国の知られざる部分を紹介するため、HP作成を勉強中。というのは、あれだけ情報の溢れた日本でも、フランスに関する情報が偏ったものでしかないと痛感したからです。特に、地方に関する情報は本当に少ないですよね。こちらに住んでいるからこそ分かる生の情報を日本に伝えられないだろうかと。また逆に、日本の情報もフランスに伝えたいです。私達の想像以上に、日本を含むアジアはフランスでも注目を集めているので。

Q.日本でのフランス情報が偏っていると感じたのは何故ですか?
A.こちらに来てから、理想と現実とのギャップにかなりのショックを受けている日本人に多く出会いました。「私は今、フランスが好きだと言えない。」という台詞を、日本人に限らず幾度となく聞くと、私まで気が滅入ります。また、パリのシャンゼリゼでルイ・ヴィトンの店の前に並ぶ列(多くは日本人)を見た時は、驚きと恥ずかしさと情けなさが込み上げてきて、思わず目をそらして思いました。「その時間に、他にもすることや見る所があるのでは・・・?」でも、後日冷静に考えて思いました。人によって価値観が違うのは仕方ないし、それ以前に、日本人はまだ、フランスで体験できることを他に知らないのではないだろうかと。私が滞在していたトゥールを含むロワール地方の紹介HPがありますが、ただ古城めぐりで有名、としか記してありません。もう少し歴史を絡めたり、例えば、パリの前の首都がトゥールであったことなどが書いてあれば、もっと興味が持てると思うのですが。とても残念です。先日、トゥールの友達がリヨンに遊びに来た際、フルビエールの丘に登ったのですが、「リヨンの夜景が綺麗なんて知らなかった」と漏らしました。確かに、どれも似たり寄ったりの日本のガイドブックには載っていないかもしません。他にもフランス関係のHPを覗いてみましたが、ほとんどが表面的な情報ばかりで物足りない。生活しているからこそ分かる生の情報を、日本に伝えられないかと模索中です。穴場情報というと少し俗っぽいけれど、もっと掘り下げた情報を伝えたいと思っています。パリだけでなく、地方ももっと深く知ってもらいたいと。

Q.最後に、フランスVTを選んだのは何故ですか?
A.フランスは、中学校の時にフランス史に興味を持った頃からの憧れでした。後に大学でフランスを深く勉強するにつれ、その思想や考え方の特異性にも触れて益々探究心に駆られました。フランスを自分の目で見て空気を感じたいと思うようになるのは、必然的であったと思います。VTビザは、自由なことが出来るビザだと思っています。それだけに、それを生かすも殺すも自分次第ということになりますね。このビザを得て、フランスに来れたことには何か意味があると思っています。何かに導かれたというか。ビザの期限も残り半年となりましたが、まだまだ色々なことが出来ると思うと本当に楽しみです。


礼美さん、ありがとうございました。
現在感じていることを心に留めて、今後渡仏する方たちにより詳しい情報を提供して欲しいものです。VTビザでの1年というのは非常に短い期間ですが、その後の活動にもつながっていくことを願っております。頑張ってくださいね。
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テーマ:ワーキングホリデー - ジャンル:海外情報

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