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インタビュー:パリで製本・版画製作、再渡仏してエクスポ開催

田中 夏芽さん

「思っていた以上に色々な経験をしてしまった」

2004年11月号・・・田中 夏芽さん


Q.まず、VTビザでフランスに来たきっかけを教えてください。
A.日本で習っていた製本教室(ルリユール)で、パリの製本の先生を紹介していただいたのがきっかけです。もともと専門である染色と本を通して何か作品が作れればと、仕事の合間に通い始めた教室でした。専門的に学んで製本家になる、なんてことは目指していなかったのですが、パリのポンピドゥーセンターに私の大好きな絵があることもあり、「気分転換にしばらくパリに行くのもいいかな」という気持ちになりました。
フランスでの滞在のことなどを調べているうちにVT(ワーキングホリデー)制度のことを知り、どういったものかもよく知らないまま応募したところ、運良く1ヶ月ほどで申請認可の通知が届き、フランス行きを決定しました。


Q.フランスではお仕事もされていたようですね。
A.当初の予定では本当に「バカンス」のつもりだったので、仕事については、機会があればやりたいという程度の軽い気持ちでした。
でも、ちょうど私が出発を予定していた5月の終わりごろ、ユーロが高騰して150円ぐらいになってしまったことと、住居を探していたところ、思った以上に家賃が高いことで予算が不安になり、渡仏直前に仕事探しを決意しました。たまたま目に付いたところに運試し程度に応募したところ、日本にいるうちに電話があり、渡仏1日目に面接、すぐに採用が決まり、週明けから仕事と、ハードな日々を送ることになりました。
百貨店での勤務で、もともと販売職で応募したのですが、営業職で採用というかたちになりました。前職のコンピューター知識を買われ、SE(システムエンジニア)というポストがないのでその代わりに営業、ということでした。「営業」といっても一般的な営業職とは少し違い、思いがけないほど多くの経験をすることができました。日本人のお客さまへの対応から旅行会社の人への対応。テーブルウェアーセミナーの講師からチラシ配りまで! それに加え、SEとしてホームページのシステム作りなど。

しかし何より興味深かったのは、フランスの会社で働くというかたちで、フランス社会に参加できたことです。お給料の受け取り方から、社会保険のこと、一緒に働くフランス人の勤務態度など、ちょっとした細かいことですが、逐一日本と違います。仕事をしたからこそ感じられた違いかもしれません。

Q.渡仏のきっかけとなった製本については?
A.製本の先生には、お休みの日には家に招待して頂いてお菓子作りを教えて頂いたり、わざわざ特別授業を行ってもらったりと、本当にお世話になりました。先生のお宅の桜の木の下で手作りのお菓子を食べながら、本の話をしたり、植物の話をしたりするのは、ストレスの多いパリ生活の中で大きな安らぎの一つでした。
2月に会社を辞めてからは、製本の時間も増やし、他にも版画を習い始めたり、本来の目的であったバカンスを思い切り満喫しました。
VTの期間は5月いっぱいだったのですが、出来れば帰る前に作品を展示したいと色々と探していたところ、思いがけないところから声をかけて頂き、一度帰国し、再渡仏して6月に展示の機会を持つことが出来ました。
VTビザ申請の際にも書いた「作品の展示」という夢が最後の最後になって思いがけず叶い、自分でも嬉しく思います。

Q.滞在中、どこかに旅行をされたりしましたか?
A.フランスにいる当時は、せっかくヨーロッパにいるのにどこにも行ってない、と思っていましたが、思い返せばそれなりに行っていたかもしれません。
国内ではストラスブールのクリスマス市に、アヴィニオンの橋で踊って、ボルドーではシャトーを巡り、サンマロではおいしい魚介類。ランスでは倒れるまでシャンパン!など(笑。 ウィーンに行く時は飛行機に乗り遅れたことも・・・。
プラハで働いている、高校時代の親友の家にも遊びに行きました。外国で働く上での苦労などについて、まさかこんな異国で共感できるようになるなんて、10年前は考えてもいなかったことです。
まだまだ行ってみたかったところはたくさんありますが、心残りがあるほうが、また遊びに行く口実が出来ていいかな、と思っています。

Q.これまでのフランス滞在を振り返ってみて、いかがでしたか?
A.「思っていた以上に色々な経験をしてしまった」と思っています。私は、先のことを考えていろいろと計画を立てたり、がんばって行動をしたりということが苦手で、常に行き当たりばったり。おかげで、「どうしてこうなってしまったんだろう」と思い悩む羽目になることがよくありました。しかし、「もうだめ」と思ってやっと行動を起こすと、誰かが助けれくれたり、自然と道が開けたりと、気が付いたときには問題が解決し、新たな場所に立っている、ということがよくありました。
なにしろ、何の計画もなくフランスに来てしまったので、果たしてこれが思い描いていたフランス生活だったのか?と考えてもよくわかりません。
「楽しかったか?」と聞かれたら、今の段階では素直に「はい」とは言えないのが本当のところです。当時は、人生で一番つらい、と感じたトラブルもいくつもありました。しかし、フランスに行ってよかったかということになると、本当に行ってよかったと断言できます。多くの友達は出来なかったけれど、幾つかのかけがえのない出会いと、日本では決して出来なかった多くの体験は何ものにも代えがたいものだと思います。

Q.この1年間で何か変わったなと思うことはありますか?
A. 「変わらなかった」というのが感想です。渡仏前は、1年も海外生活を送れば、自分自身も周りの環境もさぞ色々変化があるだろうと思っていました。
しかし、実際に終わって帰国してみると、何も変わっていませんでした。ごく親しい友達に聞いても、あまりにも自然に帰ってきたので、1年も不在だったなんていう気がしないとよく言われます。これから生活を送っていくうちに、いろいろと変化を実感できるかもしれません。

Q.VT滞在を終えて帰国されていますが、今後の活動予定、展望は?
A.自分の作品を作りながら、別のジャンルの仕事をしていきたいと考えています。
渡仏前は、仕事は作品を作る上で必要なお金を稼ぐ為、と割り切って考えていましたが、パリで色々な仕事を体験し、案外、普通のサラリーマンとして社会に交わっていることを楽しんでいる自分を発見しました。また、パリで、仕事をしながらも、きちんと作品を作り、やりたいことをやっている魅力的な人々との出会いを通し、忙しかったり、疲れていたりすることが、作家活動を続けられない理由にはならないことを学びました。

Q.これからVTビザでフランスに来る人たちへのアドバイスはありますか?
A.自分のやりたいと思ったことをどんどん挑戦してやってみてください。慎重にしていると、一年なんてあっという間です。先が見えなくても、なにか行動を起こすことによって、それが次の可能性に繋がっていく、というのが、私のフランス生活を終えた上での実感です。今まで生きてきた中の様々な経験が、思いがけないところで自分の助けになっていくのに、自分でも驚きました。


どうもありがとうございました。
仕事も趣味の製本についても充実したVT生活を送られた田中さん、日本に帰られても、充実した毎日を過ごされていることと思います。
来年はじめには、帰国展を開催されるとのこと。興味のある方は、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。




展示会 『 Colissimo 』

2005年1月11日(火)~1月16日(日)
11:00~19:00 (最終日17:00)
渋谷 ギャラリー ル・デコ にて
詳細は natsumeme76@yahoo.co.jp まで!
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テーマ:ワーキングホリデー - ジャンル:海外情報

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