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インタビュー:VT滞在後もパリでフリー編集ライターとして活躍

沢辺 有司さん

「自分を人に保証するものは自分自身しかない」

2004年2月号・・・沢辺 有司さん


Q.VTビザでフランスに来ようと思ったのはなぜですか。
A.パリには学生のときに旅行できていて、一人で勝手気ままに1週間ほど滞在しました。映画や演劇を観たり、メトロやバスに乗りまくり、地図なしで町を散策し、カフェで煙草を吸い、好きな人物のお墓を訪れたりと、パリ生活者の気分を満喫しました。はっきり言葉には表せませんでしたが、その時に感じた町の印象が強く、フランスにというより、パリに一度は住んでみたいと思うようになりました。
フランスには歴史と伝統があり、一つひとつ積み重ねられて今がある。おそらく一人旅行のときに惹き付けたられたものは、パリの「実体」だと思います。一つの建物にも歴史やエピソードがあり、そこに存在する理由がある気がします。パリは突然、現在のようなパリに化けたのではなく、内部からの自然な変化を繰り返しながらパリであり続けているのです。日本では、特に郊外の町などはどこも同じように見えて、見せ掛けのパッケージだけがあって、その町らしさの中味が感じられないときがあります。
また、フランスでは仕事よりも生活を楽しむことが大事とされて、そうした考え方にも共感します。
フランスに行くならばできるだけ若いうちにいってしまった方が、大きな刺激を得られるし、その後に生かせると思いVTビザを申請しました。
雑誌編集などのプロダクションで働いていたので、そこで学んだ編集のノウハウや仕事へのアプローチのやり方をもとにして、今度は、編集ライターとしてパリで自分の得意なジャンルを見つけられればと思いました。


Q.その編集ライターとしてのお仕事はどのように見つけましたか。
A.パリ到着後、日本人向け媒体を制作している発行元に履歴書や自分の記事を送り、コンタクトをとりました。企業の中に入って研修生のように働くことをイメージしていたのですが、そのようなポストはどこにもなく、結果的にフリーとして記事を書いたりすることになりました。以来、VT後の現在もフリーとして働いてます。

Q.フリーとして働くことについて、難しいと感じることはありますか。
A.フリーの立場になって初めて、いかに自分は何もできないか、ということがわかりました。自分には人にアピールできるものが何もない。そのことに今、気がついたことだけでもよかったのかもしれませんが。
会社の中で働くこととフリーでやっていくこと、どちらが大変かを比べることはできないと思いますが、フリーだと名刺から会社の名前が消え、自分を人に保証するものが自分自身しかありません。これは結構大変なことだといつも感じています。
現在は、こちらのフリーペーパーの編集や、東京で働いていたときにお世話になった方々から、仕事をいただいたりしています。どんなにいい仕事ができたとしても、それを求めてくださる方、理解してくださる方がいないと何も始まりません。人とのつながりの大切さを実感する毎日です。

Q.仕事を通して日仏の違いなどを感じることはありますか。
A.例えば取材の場面で、日本人の方から話を引き出すのは結構大変なことです。なかなか自分から話を広げないので、いろいろ質問をして話を聞いていきます。けれど、フランス人は根っからのお話好き。一つ質問しただけで、どんどんと話を広げ、切り上げるタイミングを測るのが大変になるときがあります。

Q.新しくできた趣味などはありますか。
A.来た当初に、イリ・キリヤン振付けのダンスを観てしまい、ダンスの醍醐味を知りました。日本では全くダンスは知らなかったし観ることもなかったのですが、パリのダンス演目は充実していて、チケットも手頃な値段で手に入ります。
ダンスは言葉もなくイメージの世界なので、セリフを理解するのが難しい演劇と違い、パリの観客と同じレベルで観賞できるのもよい点です。 しかし、ここまでキリヤン以上の演目には出会っていません。

Q.VTビザの期限が終わった現在もパリで活動を続けられていますが、今、VT滞在を振り返ってどう感じますか。
A.1年間のVT滞在は、今考えると最も有意義に過ごせ、中味が濃かった気がします。1年間と時間が限られていることで、興味をもったこと対してはなるべく行動を起こすようにしました。スペクタクル観賞も一つの目標にしていたので、日本にいたときに比べると時間があったことも手伝い、映画や演劇、ダンスなど、毎日のように何かしら観て、刺激を受けていました。あこがれでもあった、パリのシネフィル(映画狂)生活を送れたのはこの時期だけです。好きな映画監督のデバ(討論会)は、パリ・スコープなどの雑誌で調べて何よりも優先して通っていました。それが今の肥やしになっています。
1年を過ぎて、引き続き滞在を決めましたが、真新しいものがなくなる分、徐々に生活の張りを見つける難しさを感じています。期間があらかじめ決まっているというのは、VT滞在のいいところかもしれません。

Q.現在はどのような活動をされていますか。
A.フリーの編集ライターとしての活動を続けています。2003年11月に、『pieton』(ぴえとん)という季刊誌を発行しました。パリで知り合ったライターやデザイナー、カメラマンの方々とアソシエーション(非営利団体)を立ち上げ、自分たちで制作・発行したものです。
(URL:http://www.pieton.info/)
『pieton』とは「歩行者」の意味で、これは町好き、散歩好きのための雑誌です。毎号、パリの1つのカルチエを選び、そこのお店や面白いスポットを自分たちでセレクトし、取材・紹介したり、そこに住むアーティスト、職人などとの出会いから、カルチエ特有の空気を伝えています。
パリという町は実は、従来のアプローチのように一括りで語ることは難しい。パリは、様々な違った雰囲気をもつ、「区」よりも小さな単位である「カルチエ」が集まってできています。アジア、アラブ、アフリカ系移民が集まっていつも活気にあふれた地区、ベルヴィルと、洗練されたブティックが並ぶサンジェルマン・デ・プレは同次元に語れないし、それぞれを語るだけでも1冊の本は軽くできてしまいます。
このようなアイデアを実現している本は、パリでもまだありません。現在のところパリ在住の日本人向けに発行していますが、今後はフランス語ページを増やし、フランス人にも手に取ってもらえるようにしていけたらと思っています。 本の体裁にもこだわり、保存性の高いものを目指しました。パリ編集・発行というのも、パリ本来の空気をよりリアルに感じられると思うので、VT滞在を考えていらっしゃる方にもぜひ読んでいただければうれしいです。



ありがとうございました。

VTの1年間で基盤を作り、現在も引き続きフリーの編集ライターとして活躍中の沢辺さん。
制作・発行された雑誌『pieton』を拝見しましたが、洗練された文章や写真を通して、彼のパリへの思いが伝わってきました。今回の特集カルチエはオベルカンフ。次はどんなパリの横顔を見せてくれるのか、次号が楽しみです。

この季刊誌を読んでみたいという方は、彼のアソシエーションのサイト( http://www.pieton.info/ )をご覧頂くか、OVTまでご連絡下さい。
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テーマ:ワーキングホリデー - ジャンル:海外情報

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