FC2ブログ

OVT 日仏ワーキングホリデー事務局OVT 日仏ワーキングホリデー事務局

このサイトは、VT(フランスのワーキングホリデー)メーカー及びこの制度に興味を持っている方へ、いち早く現地からの情報を発信するために作られました。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

インタビュー: フランスでの体験を生かして帰国後レストランを開店

久保田 秀行さん

「フランスのサービスの雰囲気を感じてみたかった」

2003年10月号・・・久保田 秀行さん


Q.経歴を拝見して、VT体験が有意義な形で現在につながっているように感じますが。
A.そうだと嬉しいです。実際、VTが取れても取れなくても、その時期にはなんらかの方法で渡仏しようと考えていました。10代の頃からサービス業に就いていたので、フランスに行ってサービスの雰囲気を自分で感じてみたかったんです。


Q.実際に1年間行ってみてどうでしたか?
A.市場やスーパーを見て、何がどのくらいの値段で売られているのか、季節によってどういうものが出てくるのかなどが知ることができたのは、僕にとって大きな収穫のひとつでした。こういう情報は、1年を通して滞在していたからこそ得られたものですから。あとは、時間がたくさんあったので、外食でも自炊でも、毎日たくさん飲んだり食べたりできたのも、良い経験として現在に活きているのではないかと思っています。

Q.となると、かなりの数のレストランに行ったのでしょうね。
A.そうですね。あちこちのレストランで味はもちろん、サービスの質や方法を見ることも目的のひとつでしたから、色々と食べ歩きをして楽しんでいました。
僕は1年の大半をニースで過ごしたので、その近郊のレストランに行くことが多かったのですが、途中2ヶ月間はパリに拠点を移してフランス国内を旅行しながら様々な街の食文化を体験することもできました。フランスの地方はどこも魅力的で、もしまたフランスに行ける機会があったら、パリではなくて地方に行ってみたいです。

Q.数行ったレストランの中で、お気に入りはありましたか?
A.一番印象に残っているレストランは、ニース近郊で、各駅停車しか停まらない駅から40分くらい山道を歩いたところあるレストランです。小さなレストランなのですが、そこがびっくりするくらいに美味しかった。偶然見つけたのですが、僕はそこに4、5回は食べに行きました。店にはいつも貫禄のある男性がひとり働いていて、笑顔も見せずに静かにサービスしていました。ニースを離れる数日前、最後にもう一度食べたいと思って行ったときに、初めてその男性とゆっくり会話をしました。彼はパリで30年間日本料理店で働き、数年前からその町で「静かに」生活しているとのことで
した。日本語もすこしわかる、といいながらも一度も、かたことの言葉で場を盛り上げるようなことがありませんでした。僕の仕事の話をすると、わかっていたみたいで、今まで僕が座った席の位置と、食べた料理を指折り数えながら言ってくれました。「いつか必ずまた」と僕が言うと、「私はあと5年くらいでリタイアするから、それまで東京でがんばって、また来てください。私はパリみたいなところにもう行くことはないから」と言って笑ってくれました。そのお店の雰囲気も、男性の言葉も、未だに忘れられない思い出です。

Q.滞在中に、ご自分でサービスする側に就いたことは?
A.フランスに到着して2ヶ月目から、ニースのレストランでウエイターをしました。食事をしているときに、そこのレストランのマダムと話していたら「働いてみる?」と言われたのがきっかけです。まだ生活に慣れていない面もあったので、少し躊躇したのですが、良い機会だったのでやってみました。ニースは年間を通して日本人の観光客が多いので、そのあたりを考慮して僕が雇われたのだろう思います。その後、いくつかの店で声をかけてもらって働きましたが、ほんの手伝い程度くらいしかしていません。サービスだけでなくフランスの様々な面を見たいと思っていたので、
「レストランで働く」ということには、それほど大きな意義は持っていなかったのです。

Q.仕事をしていて日本とは違うなあと感じたことはありましたか?
A.サービス業に関して言えば、サービスの質が全く違うと感じました。初めの数ヶ月は、フランスのいいかげんな部分ばかりが目に入りました。でも今は、フランスのサービスの心地よいところも、たくさん心に残っています。丁寧すぎるのも時には苦しいし、雑なものはもちろん寂しい。その場所その場所での心地よさを、帰ってきてからは強く意識するようになりました。

Q.臨機応変のサービスということですか?
A.僕は、セルヴール(サービスをする人間)は、色々なことを知っていて、ときにはしっかりと、ときには楽しく振舞えるようでありたいと思っています。今回の滞在は、そのための「経験」を積みに行ったと言えるかもしれません。だからサービス業だけを見てきたわけではありません。フランスの楽しさ、フランスがどういうところなのかを見て、体験してきたつもりです。

Q.そしてその経験を活かして、帰国後、東京で会社を設立。VT体験が目に見える形で実を結んでいますね。
A.帰国してから1年後の、2002年3月に会社(株式会社ナジャ)を設立し、翌年2月に、品川の立会川沿いにフランス料理屋canvasをオープンしました。16席の小さな店ですが、店は1日中開いていて、ランチ、お茶、ディナー、バー(今はまだ週末だけです)と、それぞれにお客様に足を運んでもらっています。まだまだ課題は多いのですが、お客様にとって良い時間を過ごせる場所になれば、と思っています。会社としては、今後考えていることがいくつかあるのですが、少しずつでも前進していければと思います。フランスでの滞在が生きるときが、今後もあると思っています。


目的意識の非常にはっきりしている久保田さんの姿勢、そしてその行動力に、目を覚まされる思いでお話を伺いました。
同時に、目の前のハードルを少しずつ、でも着実に飛び越えている人は、周りの人にも活力を与えるものなのだなあ、と実感しました。
これからVTを目指す人、すでにVT体験済みの人、様々な人が持つ様々な夢が、いつか実る日が来ると思わせてくれた久保田さんに感謝します。
ありがとうございました。

スポンサーサイト

テーマ:ワーキングホリデー - ジャンル:海外情報

コメント

コメントの投稿


トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://ovt.blog49.fc2.com/tb.php/27-03309c25
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

台湾ワーホリ・留学サポート

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。