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インタビュー:フランス西岸でサーフィン中心の生活

佐藤 賢弘さん

「この国に来たことは間違ってなかった」

2003年5月号・・・佐藤 賢弘さん


Q. サーフィン好きが高じて渡仏したと聞いていますが。
A. 最初の計画ではオーストラリアに行くつもりだったんです。でも、サーファーにとってのサーフ・トリップっていうのは、未知の波を探す!というのが本来あるべき姿なんですよね。なもんで、一般のサーファーにはあまり縁のない国だけど、波はワールドクラスなので、一生に一度行けるか行けないかの長期間の旅だったら、この国しかないなと思って決めました。

全く見識がないフランスという国に1年間丸々居られて、フランス語を覚えられる。日本人のサーファーなんかほとんど訪れた事が無いから、情報もほんの少しの中で、自分が色々開拓していける。武道が人気の国だから、黒帯で二段の自分が、空手を教えれば絶対お金が稼げる。まさに自分の旅の条件にぴったりの国だと思いました。


Q. 渡仏のための準備はどんなことをしたんですか?
A. まずはフランス語の勉強。といっても大学の授業なので実質は半年間ほどで、仏語習得に対してはかなり不真面目だったと思います。
あとは、インターネットで現地で通う語学学校を探しました。とりあえず荷物を送る所を確保したいなぁっていうのが正直な所だったので…。実際、そうして探した語学学校には2週間通いましたけど、時間とお金の無駄だなって強く感じていました。早く海に行きたい!フランス人たちと喋りたい!そればっかり考えていましたね。

Q. 語学学校終了後は何をしていたのですか?
A.  まずサーフィンで有名な町(ビアリッツ周辺)に行って、車を買いました。外国人だから難しいかなぁ?とか思っていたら、手続きは意外と簡単でした。でも初運転の日、一歩間違えばトラックと衝突する大惨事になっていた自損事故を起こしました。幸い、本人、車とも無傷で、通りすがりの人にレッカーを呼んで貰い、事なきを得たのですが、まだ任意保険に入ってなかったし、入ってないだけで罪になるなんてもちろん知らなかったので、助けてもらった人から聞いた時はゾッとしました。一歩間違っていたら、一生フランスの刑務所だったかも知れません。事故したときはもう夜で、あの時の星の綺麗さは印象的で、今でも鮮明に覚えています(笑)。

次は、サーファーのための宿があると言われた町、Lacanau Oceanに行きました。Bordeauxから60キロほど西に行った海岸沿いの町で、ここもサーフィンでは有名な町でした。宿(1Fがサーフショップで、2Fがサーファーのための部屋)の交渉をすると、もうすぐシーズンオフだから居られるだけ居ていいとのことで、めでたく交渉成立。月2000FFで、 11月から2月まで過ごしました。親日家の店長で、インターネットもタダでやらしてくれてました。

Q. その時期かなり寒そうですが、サーフィンの方は?
A.  海が目の前で眺めはいいんですけど、部屋には風が相当入ってきて寒かったです。冬の間は予想以上に寒いのに比べて、波も全然良くなかったので、単語の勉強を毎日していたんです。シーズンオフといってもサーファーのフランス人たちが毎週通ってくるので仲良くなって、日本料理を作ってあげるかわりに、フランスについていろんな事を教えてもらっていました。勉強したことを友達相手に試しに話すことを繰り返ししていたので、会話力と聞き取りはかなりアップしたと思います。その後しばらくして、ポルトガルに行こうと誘われました。友達はみんなサーファーなので、当然それが目的。僕も一人ではまだ行けなかったので、願ったりかなったりでした。

ポルトガルから戻って来た後は、一人でBiarritzがあるPay Basque地方に南下して一ヶ月ユースホステルで過ごしました。ここは一年中サーファーや観光客が訪れるので、色々な国の人たちと喋ったり、料理を作りあったり、海に行ったりできて、いい思い出ばかりです。ただ、リゾート地なのでお金は非常にかかりました。
3月の下旬からバカンスが始まって、かなり混雑してきたので、4月にはまたLacanau Oceanに戻り、仕事探しを始めました。履歴書を持って、町のレストランを片っ端から回ったのですが、苦い反応が多くて…。最終的にはカジノにあるレストランで働くことに決まったのですが、初めて日本人を雇うという事で手続きの仕方がわからない。弁護士に相談するからまた明日電話するよ!と言われワクワクしていましたが、結果は無理。「何なんだよこのビザは!」ってほんとムカつきましたね。あまりのことに、しばらくはボーっと過ごしていました。

Q. その「ボー」状態からどうやって抜け出したのでしょう?
A.  知人から砂浜で空手を教えてみれば?と言われたんです。それで生徒を募ったみたら最初は知人3人だけでしたが、だんだん噂が広がって、最終的には30人くらいまで膨れ上がりました。まぁ胴着も無いし場所も砂浜だったので、お金取る気にもなれなくて、ボランティアといった感じでした。

Q. でも諦め切れずまた仕事探しをしたんですよね?
A.  はい。7月から本格的なバカンスだし、探せばあるだろうと思って、前回行かなかったレストランなど色々なところに足を伸ばしました。結果はまたもや全然ダメでした。それで、もうここで最後にしようと思って偶然入ったレストランが、何と知り合いのレストランでした。半年振りくらいかな?会って喋ったら(最初は英語で話し掛けられていたけど)、もうそんなに喋れるようになったの?とビックリしていました。むこうにとっても日本人を雇う機会なんてないだろうし、面白半分で即決で雇われた感じです。
そんな訳で、帰るまでの2ヶ月間を皿洗い、調理補助として働きました。店長も副店長もサーファーで、僕がこれまで一人でフランスに来て、あちこちでサーフィンしたり、言葉を覚えたり、仕事もしたいという姿勢を気に入ってくれて、何かと心配してくれたり励ましてくれたり、毎晩酒飲ませてくれたり、ディスコに連れて行ってくれたりと、そこでは、みんなにとても親切にしてもらいました。

 僕がすんでた街っていうのはボルドー人、パリ人とかもよく来るリゾート地(ドイツ人、オーストラリア人、イギリス人なども)だから、当然バイトを求めに来る人達も居るわけで、フランス各地からリゾートバイターが集まってくるんです。僕は基本的に誰とでも仲良くなれるから、何だよー!友達の出身地でフランス制しちゃうよ!とか思っていました。ピザ屋に行けばピザをタダで貰ってきたり、喫茶店に行ってもコーヒーが出てきたり、リゾートホテルで働いてるやつのところにみんなで行って、プールで大はしゃぎしたり、休日の日はバーベキューをしたりと、楽しくて忙しい毎日でした。僕は面識ないけど、僕の事を知っているっていう人が多い、そんな町でした。

Q. バイト最終日にハプニングがあったとか…?
A.  最後のお客の皿を洗いながら、感慨にふけっている時にそれは起こりました。いきなりシェフに水をぶっ掛けられたんです。「何すんだ!」って思っていたら、今度は他の料理人にケチャップとマヨネーズをぶっ掛けられました。最後の思い出にって事でやられたんです(笑)。Tシャツを脱ぎ捨てて、頭を洗って着替えてホールに行くと、今度は目隠しをされてバーカウンターの前に連れて行かれました。目隠しを外されると、目の前には木で作られた小さなサーフボード型の置物が!よく見ると、お店の名前とみんなの名前、一番中央に僕の名前が書かれていました。そして、ラムとココナッツで作った自家製のお酒も。この時ほど、辛くても寂しくても、お金が残りわずかでも頑張って働いて居残って、自分がこの国に来たことは間違ってなかった、と思わせてくれた瞬間はありませんでした。

5歳の子供からいい年のお年寄りまで、いろんな人に気に入ってもらえて楽しく過ごせた一年でした。もちろん日本人は金持ちだなぁっていうのもずいぶん言われたし、ひどく落ち込んで、鬱病じゃないかな?という時もありました。そんな中で、外国人である僕のことを真剣にかばってくれたり、助けてくれたり、色々な事を教えてくれたフランス人の心の広さには感謝の言葉がいっぱいです。今も思い出すだけで涙もいっぱいですけど(笑)。

今は戦争下という状況で、渡仏を諦めたりする人もいるかもしれません。でも、僕が渡仏したときも、あの「9・11」が起こってから2週間後くらいだったし、そりゃあ飛行機の中では、ただただ祈るしかありませんでした(笑)。今となっては、いい時期に行ったなぁという思い出になりましたし、今は危険な状態だから、行った後、帰ってきた後自分がどうなってるんだろう?と思っているぐらいだったら、まず行ってみる事です。自分の旅は自分でしか作れませんからね!


「自分にしかできない旅」を理想とし、自分の行動力と判断力で前進しつづけた佐藤さん。その結果得られたものはまさに、「佐藤さんにしかできないVT体験」でした。そんな佐藤さんの姿勢は、これから何かを始めたい人にとっては、有益な触発材料になることでしょう。
今後はどんな「旅」をされていくのかが楽しみです。ありがとうございました。

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テーマ:ワーキングホリデー - ジャンル:海外情報

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