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インタビュー:フランスの各地を旅行後、パリで現地企業の販売員

福岡 好恵さん

「自分の人生の方向性を持ってこそ道が開ける」

2003年3月号・・・福岡 好恵さん


Q.渡仏の理由は?
A.日本は海で囲まれた島国なので、他国と国境を接するという感覚に興味があった…というのは後からとってつけた理由で、本当は単に海外で住んで仕事をしてみたかっただけです。雑誌の特集などで「人生の転機」とタイトルをつけて海外で働いている人たちを取り上げているけれど、実際はどんなものなんだろう、と。自分でわざわざ雇用先を探してビザを取得して、というほど情熱を傾ける仕事はなかったので、VTビザはちょうどよかったんです。


Q.実際に仕事もされていましたが、就職活動はどのように?
A.ほとんどフランス語が話せなかったので、渡仏後サヴォア地方の語学学校に4ヶ月通ってから職探しをしに南仏に移動。職安や派遣会社、ネットなどで探したものの、語学力の不足もあってか音沙汰なし。
この時の移動で地方色の豊かさに魅せられ、職探しで鬱々とするのはもったいない、と旅行することに。滞仏中計20以上の街を訪れました。半年で資金がなくなり、パリで再び仕事探し。ホテルや店など観光客が多そうなところを回って50通以上履歴書を配り歩きました。音沙汰がないので情報誌、掲示板のアノンスを見て短期の仕事に応募。日系企業の事務で1ヶ月、友人の紹介で日本食レストランで1ヶ月働かせてもらえました。
異様に高いパリの家賃と、仕事が見つからなかったら帰国しかない、という経済状況のおかげで、職探しと同時に常に住居も探している状態でした。履歴書を配って歩いてから1ヶ月くらい経った頃に2、3社から連絡があり、そのうちの一つ、現地企業で販売員として3ヶ月の契約で働くことに。フランス語は、語学学校で学んだときよりも、仕事や家探しなどで必要に迫られてからの方が上達したと思います。

Q.仕事を通して見たフランス人の印象はどうでしたか。
A.フランスでは「お客様は神様」という概念はありえないんだな、と思いました。自分の仕事はするけど、それ以外の時間はおしゃべりして楽しむ時間。もちろんきちんと仕事をする人もいるけれど、やらない人はとことんやらない。それで業務に差し支えがでるのはどうか、とは思うのですが。
でもワールドカップのときに、職場で唯一のラジオの前に「お店に人いるのかな?」というくらい人が集まって観戦してたときは、その熱心さに感心しました。職場以外でも、フランスチームや自分の出身国チームだけでなく、開催中ずっと本気でいろんな試合に熱中していて、客のほうもそれに対してはあまり文句をいわない。自分が楽しいことを大切にしていいんだ、ということを教わりました。
他に仕事を通して感じたのは、フランス人はとにかくおしゃべりが好きなので、上司部下関係なく気軽に話ができ、自分のアイディアや意見を言いやすいということ。会社内で、販売員など現場スタッフからの意見が吸い上げられやすく、上司の対応が比較的スムーズで柔軟だな、と感じました。

Q.フランスの印象はどう変わりましたか。
A.以前に旅行でパリに来た時の印象は「薄汚い街」。日本ではフランス=おしゃれな国というイメージがあるのでその違いがなぜなのか知りたかったんです。
1年間滞在してみて納得。華やかなパリコレとは裏腹に、日本ほど流行を追い求めていないので街を歩いていても華やかさはないんです。でもその時々の流行がたんすの中でごちゃ混ぜになることもないから、各自の好みに応じた、統一感のある服装になるんです。家の中も同じことで、古いものを直して上手に使っていて、自分が快適に生活するのに必要なものだけがあるので比較的すっきりしています。そのあたりが「おしゃれ」なイメージにつながっているのでしょうか。
一度パリで6階建ての建物を改装工事しているのを上からのぞいたことがありますが、古い外壁はそのまま残して中身だけをそっくり壊して作り直していて、その徹底ぶりに感心したことがあります。日本だとどんどん新しいものが出回って古いものに取って代わっていくけれど、フランスは古いものを手入れしつつ使いまわしているので、外から眺めて薄汚いと感じたのでしょう。犬の糞もたくさんあるし。

Q.VTの表向きの目的、“大陸での生活”を経験してみて、どうでしたか?
A.7カ国、対岸も含めるとそれ以上の国と接しているというのは、やはり島とは感覚が違いますね。それに加えてフランスは、植民地関係、政治的・経済的・文化的移民も抱えているので国際色はかなり豊かです。周辺にも内部にも文化や利害関係が異なる人達がたくさんいて、常に人が流れている。一般に欧米人は自己主張が強いというけれど、自己主張しないと伝わらないんだな、と実感しました。
あと、ユーロの導入時にヨーロッパにいられたのはとてもラッキーでした。スペインに旅行してフランスに戻っても、同じユーロ表示なので物価の違いが良く分かりました。

Q. VTで実際にフランスに滞在してみて転機は訪れましたか?
A.分かりません。期間が終わったらおとなしく日本に帰って無職になるだけですから。このVT期間が転機と言えるものになるかどうかは、これから先の自分の行動次第だと思います。
フランスで学んだのは、自分がどうなっていくかは自分で決める、ということです。こうしたい、こうなりたい、という方向性を自分の中に持っていてこそ道は開けるのであって、漫然としたものの中からは何も生まれませんでした。初めての一人暮らしで、他の人があってこそ自分も生きていけるんだな、ということも身にしみました。

Q.フランスに来て学んだことはありますか。
A.フランス滞在中、人間の品格というものについて考えさせられました。言葉が分からない分、外からの余計な情報なしに、自分自身の考えで物事を判断する必要が出てきます。ことに人間に関しては、見た目と中身とはまったく別だということを改めて実感しました。
いくら上品そうな格好と言葉遣いをしていても、「自分は上品なのよ」と他人に見せつけたいだけで、やってることは単なるわがままという人もいます。少々小汚ない格好をしていても、話しているととても品がある人もいます。フランスでは昼間からこぎれいな格好をしている人はあまりいないし、人を判断する材料はその人と実際に接した時に受ける印象に絞られてきます。品格と経済力とは関係ないということがよく分かりました。
言葉やその場での常識観念といったものを共有していると、どうしても入って来る情報が多くて惑わされてしまうけれど、言葉もろくに分からない外国人という立場でいたおかげで、物事を判断する時に最低限必要な材料を自分なりに絞ることができるようになったと思います。

Q.今後渡仏するVTメーカーへのアドバイスは?
A.仕事を離れるリスクなどでVT申請を迷っている人は、試しに申請してみては?渡航してから後悔しないように、リスクを冒してでも来てよかった、と思えるようにすればいいんですから。
未知の世界へ自分ひとりで入っていくというのはそれだけでも貴重な体験になりました。言葉を介さずにコミュニケーションできる自信がある、または自分の仕事にフランス語は必要ないという人以外は、フランス語はある程度使えるようにしておいた方がいいと思います。周りで何が起こっているのか分からない、自分の言いたいことが伝えられない、という状況はかなりストレスたまります。
仕事を探していたとき、面接などで「ワーホリは気楽だよね」という声を聞くこともありました。VTビザなどなかった時代に渡仏し、苦労して滞在許可証や労働許可証を取った人にとっては、VTはいい加減に見えることもあるのでは?パリなど都市部ではVT制度は浸透してきているようですが、日系企業(現地企業)の人たちとVTメーカーの仕事に対する考え方とでは違いがあるかな?と思うことも。確かに、VTビザは「一年間のバカンスで、お金が足りなかったら働いてもいいですよ」というものですが、誤解を受けたりすることがないように、きちんとした態度で仕事に臨む必要性を感じました。

福岡さん、ありがとうございました。
外国人という立場を逆に利用して学んでいく姿勢は見習いたいものです。福岡さんは、英語力とVT滞在中に学んだフランス語を生かし、フランス系の会社での勤務が決まったそうです。今後の活躍を楽しみにしています。
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テーマ:ワーキングホリデー - ジャンル:海外情報

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