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OVT 日仏ワーキングホリデー事務局OVT 日仏ワーキングホリデー事務局

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インタビュー: パリで日本語教師

新村 さとこさん

「人とのつながりから新たな道が開ける」

2002年3月号・・・新村 さとこさん


Q.渡仏のきっかけはなんですか?
A.もともと、世界のいろいろな国に日常生活レベルで入り込みたい、その上で日本を見つめ直し、見識を高めた上で執筆活動を展開したい、と考えていました。その手段として日本語教師を選んだわけですが、日本で数年間経験を積んでから海外に乗り出そうか、経験のないままに飛び出してしまおうか、悩んでいました。考えた挙句、大学時代から何度か訪れていて、ある程度“勝手が分かるフランス”のVTに、とりあえず応募してみることにしたわけです。で、申請が通ったので、「あ、フランスに行けということか」と納得し、出発しました。フランス語に関しては、大学の頃からの独学と2度の短期留学のおかげで、生活するのに問題はありませんでした。


Q.就職活動はどのように進めましたか。
A.初めは、どのように動けばいいのか分かりませんでした。友人の助けを借りて履歴書とカバーレターを用意し、民間の語学学校にコンタクトを取ることからスタート。そのうちに、少しずつ日本語教育に携わっていらっしゃる方々と接する機会も出来てきました。皆さん本当に親切で、親身になって話を聞いて下さったり、活動への提案をして下さったり。情報集めに難航していたのですが、人とのつながりから新たな道が開ける、ということを実感させられました。秋頃からは、パリ周辺に限らず、フランス全国の教育機関に、まさに手当たり次第に履歴書を送りました。何十枚というカバーレターを書き(フランスでは手書きです)、おかげでアルファベットがきれいに書けるようになりました(笑)。が、収穫はなし。フランスの新学期は9月からなので、タイミングを間違えてしまったというわけです。それでも、こちらで知り合った先生方のつながりで、いくつか地方都市でのお話も頂きました。

Q.現在はどんな活動をされていますか?
A.個人授業で日本語を教えています。就職活動次第で、地方に行く可能性もありましたから、最初は進んで個人授業の生徒を増やすつもりはありませんでした。最終的にパリを離れる可能性がなくなり、積極的に新たな生徒を見つけることにしたのは、今年に入ってからです。運良く、探し始めて1週間以内に2人が加わり、現在は6人にまで生徒が増えました。ほとんど経験ゼロの状態で渡仏し、教師としても手探り状態で授業を続けてきましたが、ようやく、授業をするのが楽しい、と心から言えるようになってきたように思います。今までは、うまく説明できなかったらどうしよう、答えられない質問が来たらどう切り抜けよう、という不安や、そこから来る緊張感の方が大きくて、楽しむ余裕などありませんでした。最近思うのは、日本語を教えること以前に、私と生徒との間に人間としてのコミュニケーションがあるということです。一人の人間として好感が持てなかったり、信頼できなかったりすれば、当然、授業にもそれが表れます。初回の授業中ずっと表情がこわばり、伏目がちだった生徒が、私に対して真っ直ぐ顔を向けて笑うようになったり、堂々と間違ってくれるようになったりすると、「あ、ひとつ山を越したな」と心から嬉しくなります。

Q.OVTのボランティアスタッフとしてお手伝いをして頂いていますが、その活動の様子をお聞かせ下さい。
A.渡仏直後から、友人・知人宛てに不定期更新の通信をメールで送っていました。書くことを習慣化しよう、私の生活を通して見えるパリを知ってもらおう、というのが主な目的でした。でも、これでは何の制約もなく、好き勝手に書いて楽しんでいる域を出るものではありません。OVTのサイトで「ボランティアスタッフ募集」の記事を見つけたのは、ちょうど自分なりに執筆活動の場を広げたいと考え始めていたころでした。早速コンタクトをとり、代表の方を訪ねたら、すぐに意気投合。お互いに、「アンチ・花の都パリ」(笑)。
私が担当したのは、「VTの人」のインタビューと記事の作成、そして毎月発行のお知らせメール「OVT Info Mail」に載せるエッセイ「徒然日記」の執筆でした。ド素人ですから、勉強することは山ほどあります。文章を書くのが好きだということと、他人に読ませる文章が書けるということとは、全く別のことなんですね。毎回の校正段階で出される率直かつ厳しいコメントで、そのことを痛感させられました。パソコンでの編集知識ゼロの私に根気よく教えてくださったり、普通なら気を使って曖昧にしか批判してくれないようなことでも、ズバリ核心をついて、「つまらない」と言ってくれたり。他のボランティアの皆さんもとても真剣に取り組んでいて、本当にいい出会いが出来たと思います。私が必要としていたのは、まさにそういう方々でしたから。同時に暖かい励ましもたくさん頂いて、とてもいい活動ができました。

Q.「アンチ・花の都パリ」という言葉が出てきましたが?
A.パリが嫌いなのではありません。むしろその逆、最近では畏敬の念すら抱いているほどです。だからこそ、日本で一般的にイメージされているパリと、実際のパリとのギャップを無視できない。観光で訪れて「さすがはパリ」と感動しているくらいなら、問題はないかもしれない。でも、VTビザで、1年とはいえ「生活」しようという人たちには、この、ごくあたり前のパリを知ってもらう必要があると考えています。マイナス面からも目をそらすことなく、色んなパリを見つめて、そこからより中身の濃いものを吸収したほうが、VT滞在も充実すると思うんです。そんなわけで、OVTの原稿を通して、フランスのマイナス面をお知らせすることもありました。といっても、痴漢や強盗などという、穏やかでない人たちがタイミングよくやって来てくれたおかげで書けたのですが(笑)。

Q.VTビザの期限が近くなってきた今、1年間を振り返ってどんなことを考えますか。
A.この1年は、人生の一大プロジェクトをスタートさせるためのウォームアップのようなものです。小説でいえば、導入部分。これからどんな展開が待ち受けているのか、自分でも楽しみでなりません。エピローグまでの道のりはまだまだ長いですからね。自分に課していることは、人生の流れを常につかむように努力するということだけです。
それから、友人の存在の大切さをより一層感じるようになりました。数年前から付き合いのある人もいれば、こちらに来てから知り合った人もいます。たくさんの楽しい時間を共有しましたし、困った時には、そのときに必要な力を進んで貸してもくれました。私のフランス滞在が思った以上に充実したものとなったのも、彼らのおかげです。日本から手紙やメールで励ましてくれたり、相談に乗ってくれた友達、恩師の方々にも大変感謝しています。一方、外国に住んで現地の日本人の友人を作ることに関して、最初はマイナスのイメージを抱いていました。が、それも付き合い方次第だと思います。日本語で思いっきり騒ぐことも、時には必要。バランスの取り方次第ですね。

Q.今後のVTメーカーへアドバイスはありますか。
A.決して楽しいことばかりではありません。でも、それも含めていい経験と考えて自分の器を広げていくくらいの、いい意味でのしたたかさを持つことが大事だと思います。私も、不快な出来事や、ちょっと危険な出来事にも遭いましたが、これでパリがいやになるとか、落ち込むなんてことはありませんでした。むしろ、いい訓練になったと考える。なにせ、これからフランス以上に日本とかけ離れたものさしで回っている社会に行くかもしれない身ですから。前向きな心を忘れずに、元気に一日をスタートさせていけるかどうか、これがVT生活を左右するといっても過言ではないと思います。


新村さん、ありがとうございました。
自分の目的をはっきりと持ちつつも、周囲の意見を受け入れて成長する柔軟性のある方で、OVTの活動にいろいろと貢献して頂きました。OVT一同感謝しております。日本語教師及び執筆家として、今後ますますのご活躍を期待しております。
新村さんの執筆するメールマガジン「Satocco通信」を読んでみたい、という方は、OVTまでメールにてご連絡下さい。
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テーマ:ワーキングホリデー - ジャンル:海外情報

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