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OVT 日仏ワーキングホリデー事務局OVT 日仏ワーキングホリデー事務局

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インタビュー:ノルマンディーの有機栽培農家でファームステイ

樋口 歩さん

「現地での労働条件を知っておく必要がある」

2001年11月号・・・樋口 歩さん


Q.まず、VTビザ取得当初の目的を教えてください。
A.はい、お菓子作りなどが好きで、実家の有機栽培農家の仕事を手伝う傍ら、日本のパティスリー(お菓子屋)で3ヶ月間のスタージュを経験していました。本場フランスのパティスリーで働いたり、チーズの製造元を訪れて可能ならばそこでも働いてみたい、このように漠然と考えていました。


Q.渡仏後の活動を教えてください。
A.私はフランス語を日本でほとんど勉強してこなかったので、初めの3ヶ月間は語学学校に通い、9月中旬からラーメン屋でアルバイトもしました。その間も、空いた時間を利用してパティスリーやクレープリー(クレープ屋)に足を運び、気に入ったところには片っ端から手紙を書いて働かせてもらえるようにお願いしましたが、フランス語力も、そしてパティシエとしての経験も不足している私の元には一通の返事も来ませんでした。ところが、数ヵ月後に一番気になっていたクレープリーから連絡が入ったんです。喜び勇んでお店に行って具体的な話をしたところ、先方はVTビザの存在を知らなかった上、こちらがいくら「無給でもいいから働きたい」と主張しても、「ヴィザの規定で“フランス人と同等の待遇を課されて”いる以上雇えない」と言われてしまいました。

Q.その後どうしましたか?
A.そのクレープリーの人に薦められるままにブルターニュ地方のサン・マロという町へ。ここでようやく一軒のクレープリーで雇ってもらえることになり、調理アシスタントとして、その店で1ヵ月半働きました。その後再びパリに戻り、今度はうどん屋でアルバイト。そこへ友人がノルマンディー地方のファームステイできるBIO(無農薬栽培)農家を紹介してくれたのをきっかけに、1ヶ月間お世話になることにしました。

Q.ファームステイとは、具体的にどんなことをするのですか?
A.ファームステイとは宿と食事を提供する代わりに農家の人と一緒に働く、という形で成り立っています。ここで私は、毎日朝5時に起きて窯を使ってパンを焼くという仕事を担当しました。週末になると、パン焼きのあとに、オーベルジュといって、一般の方をお迎えするレストランの準備が続きます。レストランの仕事が終わるのが深夜1時、そこからさらに翌日のパン焼きを始めて・・・。こんな日はめったにありませんが、一番長い日で40時間働き続けたこともあります。他にもマルシェ(市場)で売り子をしたり、いろいろなことを体験することができました。

Q.ファームステイ以外の期間のお住まいはどのようにされていたのでしょうか。
A.日本であらかじめ3ヶ月間のホームステイの手配を語学学校にお願いしていたのですが、いざその部屋に行ってみると10m2以下の狭さ、そしてお世辞にも清潔とは言えない上に食事なしで4千フランという条件。それには、当の私以上に付き添いで来ていた知人が猛反対!まだ支払いをしていないのを幸いとすぐに辞退、その知人の家に居候しながら日本語が通じるアノンスを片っ端から当たり、3週間後に貸し部屋に移りました。数ヵ月後には語学学校の先生の家の一部屋に住まわせてもらい、サン・マロでは学生寮のような所を紹介で見つけてそこで過ごしていました。その後のパリ滞在期間中は、友人と一緒に住んでいました。

Q.初めての海外(生活)ということに関してはどうでしたか??
A.自分の身は自分で守る、ということをいつも念頭におくようになりました。といっても、痴漢やナンパ以外に不快な思いをしたことはありませんでしたが・・・。
また、「日本人」として生きてきたにも関わらず、日本という国や日本文化についてほとんど知らないということに気付かせられたり、外国人の語る「日本人像」に違和感を感じたりもしました。「日本人」の中にもいろんな人がいるということを分かってほしい・・・、よく、そんな風に思ったものです。
ただ、やっぱり全体的に見て大まかな国民性というものはあるようで、例えば流行や新しい物事に飛びつきやすい日本人とそうでないフランス人、これは滞在中によく考えさせられました。外国の進んだ技術や製品を積極的に取り入れ、それをやがて自分のものとし、さらに別の形へと作り変えることで発展を遂げてきた「日本」。私はどちらかというと否定的な観点でその事実を捉えていました。でも、いざ海外へ出て別の観点から日本を眺めるようになると、それも一つの長所なのかな、と考えるようになりました。

Q.VTヴィザのことで何かご意見はありますか。
A.とにかく知名度が低いので、パリ以外の地ではこの制度を知っている人はいないと思ったほうがいいようです。サン・マロで契約を交わすときにも、お店のムッシューやマダムはもちろんのこと、地元の労働局の職員も全く知識がありませんでした。私の語学力で説明することもできませんでしたから、結局パリでアルバイトをしていた店の店長に電話で説明してもらって納得してもらうという形で解決。フランス側に知っておいてほしいと思うのはもちろんですが、反対にビザを持って行く私達の側も、現地での生活情報だけでなく現地での労働条件を知っておく必要がある、と実感しました。ただ、自分自身について言うと、滞在期間が1年間と限られていたからこそ頑張れたと思っています。

Q.この一年を振り返ってのご感想は?
A.日本にいたら出会うことのできないような人たちと充実した時間を共に過ごせたことは、本当によかったと思います。限られた期間の中で自分自身で考えて行動した結果、色々な形で実を結んだということが、自信にもつながりました。日本に帰ってもこの前向きな姿勢を保っていきたいです。そして、自分がそうしてもらったように、人々に、特に外国人に対して今まで以上に優しく接していけたらと思っています。


樋口さん、どうもありがとうございました。語学の準備がないと就職活動に対してもしり込みしがちですが、樋口さんは見事にその壁を乗り越え、充実した滞在を過ごされたようです。柔らかな雰囲気とキラキラした目で表情豊かに話す彼女は誰からも愛されるキャラクター。その人柄に強さが加わった今、向かうところ敵なし、ですね。

* フランスでの労働条件に関する情報については「お知らせ」のページをご参照ください。
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テーマ:ワーキングホリデー - ジャンル:海外情報

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